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【声優になれない?】声が大きい発達障害でも声優になるには

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ある日私のツイッターメッセージに、「障害を持っていますが声優になれますか?」という質問がありました

発達障害は特に最近話題になることが多くなっていますね。

今回は、発達障害を持っていても声優になれるのか考察していきます。

1)発達障害ってどんなもの?

よく発達障害という言葉を聞くようになりましたが、発達障害とはどんなものなのでしょうか。

発達障害はいくつか種類が分かれています。

ただし、2種類以上の障害を持っている場合もあります。

 

【1】ASD(自閉症スペクトラム障害)

診断時期や診断基準によっては、アスペルガー障害、高機能自閉症、広汎性発達障害などと呼ばれます。

特徴として社会性や対人関係が上手くいかない、コミュニケーションや言葉の発達が遅い、行動や興味が偏っているなどの点があります

少し前までは自閉症という名称で呼ばれていましたが、アスペルガー障害、高機能自閉症、広汎性発達障害を合わせて、ASD(自閉症スペクトラム障害)と呼ぶようになりました。

この障害は、先天的なものと言われ、程度によっては、社会生活が送りづらいという人も多いでしょう。

 

【2】ADHD(注意欠陥・多動性障害)

最近最も有名になった発達障害としてはADHD(注意欠陥・多動性障害)も挙げられます。

不注意、多動性、衝動性といった症状が見られる障害です。

これまでは子どもの障害だと思われていましたが、大人のADHDという認識も広がりを見せています

人によって、どのタイプに偏るかが違っているため、その人性格のようにも見えてしまいます。

つまり、ドジっ子だと思われてしまうことが多いのです。

 

【3】LD(学習障害)

知的な発達が遅れているわけではありません。

「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」など特定の能力に困難が生じる発達障害のことです。

LDは3つのタイプに分類されています。

読字障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)に分かれています。

 

2)発達障害でも声優になれる?

さてここで、発達障害でも声優になれるのかどうか考えていきましょう。
まず声優という職業がどういった能力が重要なのかを分析すると、答えが分かりそうですね。

 

【1】声優はコミュニケーション能力が高いことが必須条件

声優という職業は、アニメでも吹き替えでも人間が出るドラマをすることです。

ここでいうドラマとはTVのドラマのことではなく、 演劇、芝居のことです。

もちろん猫や犬が喋るものもありますが、 そういうキャラクターもすべて、「人間」を軸に考えられていますね。

その出ているキャラクターはセリフを発し、会話をし、そこで生まれる感情の変化を見せます。

そこで生まれた感情の変化こそが視聴者として見たいものであり、アニメや吹き替えといった作品において最も重要なものです。

また声優という仕事は、一緒に作品を作る仲間とのコミュニケーションも重要なものです。

共演者やミキサーさん、ディレクターさんなどなど、多くの人が関わって一つの作品を作るのです。

声優にとってコミュニケーション能力というのは非常に重要だと言えます。

全くコミュニケーションが取れない、コミュニケーションが苦手という人は声優になることは困難である可能性が高いです。

 

【2】種類や程度によって違う

しかし発達障害の種類や程度によっては、定型発達の人と同じように人と接したりすることもできるので一概には言えません

またコミュニケーションに少々難ありでも、声優としての能力がずば抜けて高い場合は例外になることもあるのです。

ココがポイント

ひとりひとりの性格が違うのと同じように、発達障害であったとしてもその特長を生かして声優になれる可能性だってあるのです。

 

【3】気持ちを汲み取るのが苦手だと苦しいかも…

ASD(自閉症スペクトラム障害)の特徴として、人の気持ちに共感できない、わからないということが多く見られます。

先ほども述べた通り、声優という職業はセリフを相手にかけて、相手からセリフが返ってくる、この繰り返しの仕事です。

相手の気持ちがわからないというのは、台本に書かれてあるキャラクターの気持ちがわからないことでもあります

そのため、声優になるということが非常に困難な場合が多いでしょう。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)についても、不注意、多動性、衝動性という特徴から声優に向かないということも大いにあり得ます。

例えば、共演者とのやり取りで、衝動的に思わず言ってしまった一言がもとで今後の仕事がなくなってしまうということもあるのです

LD(学習障害)については、タイプによって異なると考えられます。

「聞く」「話す」「読む」ことが難しい人には、台本を読んでセリフを発することが困難な場合があります

声優の仕事では、例えばディレクターから出される指示をその場で聞き取って、台本に書き込む作業があります。

ココに注意

現場での指示はたとえ障害があったとしても、それに合わせてくれるということは難しいでしょう。

3)声が大きいことや空気が読めないことが有利になるかも

それでも程度や種類によっては、声優になれる可能性はもちろんあります

よく言われることとしては、発達障害の人は「声が大きい」「空気が読めない」ということがあります。

逆転の発想すると「声が大きい」=「声優としての基本的なスキルがある」、「空気が読めない」=「面白い発想を持っている」という考え方もできます

 

【1】TPOをわきまえて使う必要がある

自分が発達障害であると自覚し、その特徴をうまく生かすことができるのならば声優になれる可能性ももちろんあります。

TPO をわきまえて、その能力を使うことで他の人とは違う個性としてとらえられることもあります

 

【2】使い分けできるなら可能性はある

その能力をうまく使い分けをして、ここぞという時に発揮することで「面白い人」だと認識される可能性だってあります。

つまり自分自身を知ることが重要ということです
これは発達障害であろうが、定型発達であろうが同じことが言えます。

 

4)発達障害だからこその武器を考えよう

声優になりたいけど、自分が発達障害だった、もしくはグレーゾーンだった時どうすればいいのでしょうか。

努力でなんとかなることなのであれば、何とかしましょう。

自分のいいところ、欠点をよく考えて、「活かし所」を考えるのです。
例えば ADHD の場合これからご紹介する特徴を活かして武器にすることは出来るでしょう。

 

【1】並外れた行動力

ADHD の場合、衝動的な行動を起こすことがあります。

定型発達の人が躊躇している時でも、失敗を恐れることなく、行動を起こすことができるのです

 

【2】感受性が強い

感受性が強いのも特徴です。

感受性が豊かであることは演技をする人にとって重要なポイントです。

感受性の強さが、人を感動させる演技につながっていくこともあるのです

 

【3】独創性がある

スティーブジョブズは、ADHD だったと言われています。

その独創的な発想で、Apple の会社を世界的に大きな会社にしたことは有名です。

声優としては個性も大切なポイントです。
その独創性のある考え方は演技をする上でも充分に生かせるでしょう

 

【4】向上心のかたまり

発達障害の人は、向上心の塊だと言われることもあります。

現状に満足せずもっと上へと言う向上心が声優としての能力を磨いていくのにはぴったりです。

 

【5】たぐいまれな集中力

過集中と呼ばれていますが、ご飯を食べることすら忘れてしまうほど集中しすぎてしまうこともあります。

演技をするものとしては、その役になるということです。

持ち前の集中力を活かして、一発勝負にも長けています

 

【6】積極的な姿勢

声優という業界は、特に新人のうちは悪目立ちしてもいいから積極的な方が好印象です。

周りの空気を読まないでどんどんと手をあげることも簡単にできてしまいます

結果としてチャンスが多くなるということです。

 

5)結論!程度によるが声優になることはできる

結論として発達障害の人が声優になることができるのかどうか。

答えは「声優になることはできる」です

小さい頃に発達障害だと言われていたとしても、年齢が重なると、自分の特徴を理解することで、欠点をカバーし、長所を伸ばすことだってできます。

 

【1】大人の発達障害は最近言われ始めた

大人の発達障害というのはごく最近言われ始めたことです。

それまでは、「変わった性格の人」としての認識しかありませんでした

ごく普通に生活をしながら自分という人間がどういう人間なのかを考え続けていた人が多かったのではないでしょうか。

 

【2】声優でも発達障害の人はいるはず

だとすると、今までプロの声優として活躍してきた人の中にも、絶対に発達障害の人はいるはずです。

もちろん種類や程度は違うので、その特徴によって諦めてきた人もいるんだと思います。

しかしその発達障害の特徴を活かして、個性として認められ、活躍している声優もいるはずなのです

 

【3】発達障害であるなしに関わらず自分を知ることが大事

発達障害であることは、確かに声優になる上で困難なことは多々起こります。

それでも定型発達だったとしても同じなのではないでしょうか。

自分を知り、自分と向き合うことで道は開ける可能性があります。

ココがポイント

自分の長所は何なのか、欠点は何なのか、得意なことは?できないことは?
これらは、発達障害であるかどうかは関係ありません。

 

まとめ

声優になりたいけれど、自分が発達障害であった時、グレーゾーンだった時、悩んでしまうことはあるでしょう。

それでも声優になる強い意志で、欠点をカバーすることはできるはずです。

完全に治すことはできなくても、治す努力を続けることはできます

その姿勢が、周りに影響を与えることになるのです。

発達障害であったとしても、声優になることはできるのです

 

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