声優になると、恋愛禁止の事務所があることはご存知ですか?
でも、声優になりたいと思っている人も、恋愛や結婚については気になる人もいますよね。
筆者も声優と結婚は両立したい!と思っていましたし、子供も産んで、順風満帆に活躍している姿を想像したものです。
声優養成所に通っているときと、声優として事務所に所属になった場合では事情も違います。
今回は、あまり知られていない声優の恋愛事情についてご紹介します。
声優の恋愛事情
【1】売れっ子声優はニュースになる
TVやネットなどで、有名な声優さんの結婚の報告がされているニュースを見かけることが多くなりました。
一時代前には、声優の顔出しは「夢を壊してしまう」という理由からメディアに露出しない声優さんが多かったのです。
しかし、声優という職業が世間に知れ渡るようになり、アイドルとしての活動やTVのトーク番組に出演するなど、顔出しの仕事にも幅が広がってきました。
その結果、声優は今や芸能人のような扱いになっています。
全員ではありませんが、声優として仕事をすることで、ファンができることも多くなります。
そのファンへの報告として声優の結婚はニュースになるようになったのです。
【2】職場結婚も多い
声優は長寿アニメの場合、毎週顔を合わせて、一緒に仕事をします。
一つの目的に向かって、共同作業をするので、心理的にも仲間意識が芽生えるのです。
他の職場でも同じだと思いますが、一緒にご飯を食べる機会があることもあります。
そして、気の合う声優さん同士が友達になったり、恋人関係に発展したりすることも珍しくありません。
もちろんお互いが声優の仕事なので、演技についての議論をしたりすることでもともと距離感が近いというのも理由の1つです。
売れっ子の声優さんともなると、毎日どこかのスタジオで収録ということも多くなりますので、世間と触れ合う機会も少なくなることも職場結婚が多いことの理由でしょう。
【3】出産で辞めてしまう声優さんも多い
女性には「出産」という人生の一大イベントがあります。
出産については、いつでも好きな時にというわけにもいきませんよね。
仕事がうまくいって、上り調子のときに結婚、出産と続き、そのまま引退してしまう女性の声優さんも多いです。
それでも、子育てが落ち着いて声優として復帰できるのは、ベテラン声優さんでないと難しいです。
というのも、声優の業界の変化はめまぐるしく、どんどん時代とともに移り変わります。
その時代の変化にも対応できる方だけが、出産を経ても仕事をもらえる世界です。
声優は恋愛禁止のこともある?
【1】養成所では恋愛禁止ではない
声優養成所に通っている間は、特に恋愛禁止とは言われることはありません。
一緒に同じ目標に向かっているのですから、友達から恋人へという流れになることも多々あります。
まだ声優の卵なので、特に禁止する理由もありません。
恋愛についてとやかくいうような声優養成所はないはずです。
【2】事務所によっては禁止・制約がある場合もある
声優事務所に所属ということになると、事情は変わってきます。
事務所に所属する際には、事務所と契約を交わします。
ココがポイント
内容は、ギャラのルールやマージンなどのお金の話が主ですが、声優事務所の中には恋愛禁止・もしくは恋愛は制約ありというところもあります。
なぜ恋愛禁止や制約があるのでしょうか。
言い方は悪いかもしれませんが、声優は、声優事務所から見ると「商品」です。
特にアイドル声優は、その声優さんのファンがいます。
その声優さんが好きだからという理由で、グッズを買ってくれたり、ライブに来てくれたりします。
でも結婚してしまったり、恋人がいたりすると、ファンが離れてしまうこともあります。
そのため契約時には、結婚するときには事務所の許可がいる、付き合っている人がいる場合は、事務所に報告をするなどのルールを決めている事務所があります。
声優養成所の恋愛
【1】同期と付き合うことが多い
養成所に通っているときには、同期と付き合うことが多いです。
週に数回のレッスンの場合は、先輩、後輩との交流はほとんどありません。
きっかけとして、よくあるパターンとしては、共通の目的で一緒に行動することが多くなるタイミングです。
舞台の発表会や、卒業制作のようなときに、クラスで集まって稽古する場合には、共演者と何度も話し合います。
また、ご飯を一緒に食べたりする機会も増えるので、距離が近くなるんですね。
【2】付き合っていてもライバル
でも忘れてはいけません。
養成所になぜ通っているのかを思い出してください。
ココに注意
付き合っている恋人だとしても、声優を目指しているライバルでもあるのです。
恋愛で芸の肥やしになることも多いですが、声優の勉強を疎かにしてしまっては本末転倒です。
【3】養成所と恋愛とバイトのバランスが大切
恋愛だって、人生経験としてはとても大切なことです。
お芝居でも恋愛をテーマにした作品は多くあります。
声優になり、仕事で恋愛漫画の主人公になることだってあります。
そのときに、その経験は多いに役立つのは言うまでもありません。
しかし、例えば失恋したとして、養成所に通いづらくなったとか、バイトを休んでしまおうなどということになってしまうのはいただけません。
養成所での声優の勉強、恋愛、バイト、すべてあなたにとっては欠かせないものです。
何事もバランスが大切ということですね。
【4】女性は自分より上手い人と付き合う方がいい
これは筆者が養成所に通っているときに講師の方に言われたことです。
女性の声優志望の方は、覚えておいてください。
なぜ、自分より上手い人と付き合う方がいいのでしょうか。
今の時代、男女平等とは言われますが、まだまだ世間では男女平等とは見られていない状態です。
もちろん、高収入の女性もたくさんいます。
でも、女性には出産という女性にしかできないことが人生の中ではありますよね。
それも原因の1つだとは思いますが、男性が女性より収入が多いのは、平成が終わる今となってもそんなに変わっていません。
男性はどうしても収入についての世間の目があるのは、否めないと思います。
男性の方が女性よりも収入が低いという場合、本人たちがいいと思っていても、世間では、男性に対しての目は冷ややかです。
例えば、カップルが1組いて、2人とも声優になったとします。
女性の方がトントン拍子に売れて、収入も安定するような状態になったときの男性の立場を想像してみましょう。
自分は売れていない、彼女の方が売れに売れている・・・。
そんな女性に対して、男性が劣等感を抱くのは容易に想像できます。
声優としても劣等感を抱くようになり、2人はケンカが絶えなくなることも多いです。
そうなると、最終的には破局となることがあるのです。
もちろんうまくいくケースもあるので、絶対にそうなるとは言い切れません。
しかし、長い声優の歴史の中でそのように言われるのにはそのような理由もあるのです。
まとめ
声優になる!と決めて、一筋に頑張るのも大切です。
でも、いろいろな仕事がある中で、表現者として何かを表現するときに、それまでの
人生の中の経験がそのまま声優としての演技にも反映されます。
不思議なもので、その人の性格や考え方、経験してきたことが、すべて演技に出てしまうのです。
ときにはちょっと立ち止まって、自分とはどういう人間なのか、どういう考え方、価値観を持っているのかを振り返ることも大切です。
恋愛も大切な人生の経験ですので、失恋したとしても、うまくいっていても、その時の感情や考えたことを忘れないようにしましょう。
いつかその経験が役に立つことがあるはずです。