声優さんの画像を検索すると美人、イケメンの声優さんはたくさんいますね。
過去お会いしたことがある、声優の下田麻美さんは、実物も本当にかわいらしい方でした。
最近の声優さんは、かなりルックスがいい方が多い印象があります。
ルックスは声優になるには必要なのでしょうか。
声優養成所ランキングで一番人気の高かった日ナレ。
パンフレットには学校の様子や悩み相談もあり、声優を悩んでる人はとりあえず無料なので資料請求しておくと良いでしょう。
声優になるのにルックスは必要?
【1】ルックスは1つの武器
「声優なるのにルックスは必要か?」という質問をyahoo知恵袋などで見かけます。
必須ではないけれど、ルックスは良い方がいいというのが答えです。
美人である、イケメンであるというのは、一つの武器になります。
声優事務所も、声優さんがオファーを受けて、ギャラの何%かを収入にしているわけなので、どんどんオファーが来る声優さんが欲しいのです。
ルックスの良い声優さんは、TV出演のオファーやアイドルとしての売り出しも期待できるので、やはり好まれます。
【2】養成所の裏話
ここで筆者が最初に通った声優養成所の裏話をしましょう。
筆者が3年通った声優養成所は勝田声優学院という学校です。
残念ながら、2015年に閉所してしまいましたが、三石琴乃さんや高木渉さんなど多くの有名な声優さんを輩出しました。
この養成所でのレッスンでの話です。
「養成所の入所試験では、ルックスも見て決めました。」と講師の方にはっきりと言われました。
驚きますよね。ブスは入れない!ということです。
確かに同期の子を見ても、ルックスが良い子が多かったです。
とりあえず筆者もブスではなかったのかと安心してしまったことを覚えています。(決して美人でもありません)
ココがポイント
養成所や専門学校でも、声優として売り込みができるかどうかを見極めるので、ルックスは、ある程度は必要ということですね。
ルックスよりも大切なもの
さて、ここまでルックスはあった方が良いと書きました。
しかし、ルックスはあくまでも「個性」の1つであり、必須ではありません。
声優にとってルックスより大切なものはたくさんあります。
【1】一般常識・礼儀
声優の業界は、縦社会です。
新人声優は、先輩声優よりも早く現場に入り、スタジオで挨拶をして仕事を始めます。
挨拶ができないなんていうのは論外です。
ディレクターさんや、ミキサーさんなどが居て、作品に仕上げます。
声優もチームの一員として仕事をします。
なので、スタッフさんや共演者に失礼な態度の声優さんは、どんなに上手くても、2度と現場に呼んでもらえないでしょう。
一般の会社と同じかそれ以上に、一般常識や礼儀が重んじられる世界です。
どんなに売れっ子でも、現場での一般常識がない、礼儀知らずな声優さんは、どんどん消えていきます。
なぜなら、一緒に仕事をしたくないので、先輩声優さんやミキサーさんから苦情が入り、ディレクターさんが役をくれなくなるからです。
いわゆる、「干される」ということになるのです。
【2】国語力・読解力
アニメであれ、映画であれ、演じる役の多くは「人間」です。
動物の役もありますが、擬人化されているキャラクターが多いですよね。
人間としての普通の感情を台本から読み取り、それを声にして表現をすることが声優の仕事です。
しかも、視聴者が理解できる表現でなくてはなりません。
人間の普通の感情が理解できない、あるいは読み取れないということは致命傷です。
そのために、声優になりたい方にはとにかく国語をしっかり勉強することをおすすめします。
【3】漢字の読み
突然ですが、クイズです。
(1)達磨
(2)炬燵
(3)法被
(4)患う
(5)労う
(6)(手紙を)認める
(7)好々爺
(8)凝視
(9)灰汁
(10)出汁
あなたはいくつ読めましたか?
これらは、台本で当たり前に使われる漢字です。
携帯で調べるから大丈夫と思っている方、甘いですよ。
声優さんは、その場で突然別の役を振られることもあります。また、当日台本を渡されるなんてことも、ままあります。
先輩声優さんがたくさんいる中で、読み間違いで収録をストップすることはできないのです。
筆者も養成所の入所試験で漢字のテストがありました。
入所してからも漢字検定2級くらいは取れと言われ、すぐにとりました。
常用漢字が読めることは、声優は必須のスキルです。答えも書いておきますね。
(1)だるま
(2)こたつ
(3)はっぴ
(4)わずらう
(5)ねぎらう
(6)したためる(みとめるもありますが、「手紙を」なので
(7)こうこうや
(8)ぎょうし
(9)あく
(10)だし
国語力と同様、本を普段から読むことで、漢字の読みはある程度身に付きます。
また、台本は活字で書いてあるので、活字を読むことに慣れておくのも大切ですよ。
ルックスの大切さ
【1】ルックスは「人となり」
ルックスは必須のスキルではないと冒頭で書きました。
矛盾しているようですが、ここでいうルックスとは美人かイケメンかということではありません。
ココに注意
身だしなみができているか、常識的な感覚をもっているかが問われるのです。
季節にあった服を着ていますか?
自分に似合った格好をしていますか?
女性はメイクをきちんとしていますか?
男性は髪の毛がボサボサでないですか?
見た目は、その人の「人となり」を表すものです。
人と関わりながら仕事をするわけですから、最低限の身だしなみは大切です。
美人やイケメンになる必要はありません。
人に見られているという意識を常にもっていることが重要です。
【2】声優にも顔出しの仕事がある
今では、声優がTVに出ることも珍しいことではありません。
また、声優さんがライブをやったり、舞台でお芝居をやったりと顔を見られる機会は多くなっています。
最近では、大河ドラマに高木渉さんが出たことも有名になりました。
山寺宏一さんは、いろいろなジャンルのTV番組で活躍しています。
声優としての仕事だけでなく、顔出しの仕事が巡ってくることがあるのです。
【3】進路が変わることもある
声優だけで、収入を得ることを目指すのは当たり前です。
しかし、先にも書いた通り、声優としてだけではなく、TVの仕事が来ることが多くなり、タレントとして活躍することも考えられます。
声優であっても、ピアスホールを開けない方がいいというのは、よく言われます。
例えば、時代劇の仕事が入ったとしましょう。
時代劇ですから、ピアスなんてありませんし、耳たぶに穴があるのは不自然ですよね。
修正はしてくれるかもしれませんが、そんなことに労力を使ってくれるほど優しい世界ではありません。
女性はスカートとヒールの靴を履くようにした方がいいでしょう。
スカートとパンツでは、立ち振る舞いが変わります。
ヒールにも慣れてないと、不自然な歩き方になってしまいます。
プロのメイクさんがつかない仕事の場合、メイクもある程度自分でできるようにしておく必要があります。
舞台やTVドラマなどに進路が変わることもありますので、普段の姿勢や立ち振る舞いという意味でのルックスは必要なのです。
まとめ
声優のルックスは、良いに越したことはありません。
でも、ルックスにこだわるあまり、それよりも大切なことをスルーしてはいけません。
これを読んでいるあなたが、自分を美人じゃない、イケメンじゃないということに悩んでいるのであれば、まずは自分の普段の姿勢や立ち振る舞いを振り返ってみましょう。