ダミ声…というとどんな声を想像しますか?
時代は古いですが、ドラえもんの声優を長年務めた大山のぶ代さんはダミ声ですね。
さらに時代をさかのぼると、魔法使いサリーのよし子ちゃんもダミ声ですね。
ダミ声とはどのようなものなのでしょうか。
今回は、ダミ声の原因と直し方をご紹介します。
声優になりたい方は必見です!
1)ダミ声とは?
【1】ダミ声ってどんな声なの?
最初に少し触れましたが、ダミ声は大山のぶ代さんのガラガラした声のことを指します。
身近な例ですと、古くからある近所の八百屋のおじさんやおばさんが「いらっしゃい、いらっしゃい!安いよ、安いよ~」なんて言っている声がダミ声です。
ダミ声は、喉にひっかかりのある声で、若い女性ではあまりダミ声の人はいません。
【2】ダミ声とハスキーボイスの違い
ダミ声は、喉を締めてその隙間に無理矢理声を通すため、引っ掛かりのあるような声です。
声も太く、印象的な声でもあります。
別名では「ガラガラ声」とも言われます。
ココに注意
声の出し方に癖があり、喉にも非常に負担をかけるので、あえて出す以外ではダミ声を出すのは避けた方がいいでしょう。
また、ずっと聞いていると相手を不快にさせる耳障りな声でもあります。
それに対してハスキーボイスとは、喉の締め方はダミ声に比べて弱く、かすれた声のことを言います。
ダミ声が低めの音なのに比べ、ハスキーボイスは高め、中くらい、低めと音域は幅があります。
【3】地声でダミ声の人は少ない
喉を強く締めて発声をすることでダミ声が出るのですが、長期間、また長時間ダミ声にすることで、喉を締める癖がついてしまいます。
小さい子供にダミ声の子は見かけないことから、地声がダミ声の人はほぼいないと言えます。
ダミ声は喋るときの喉の締め方の癖ですし、年齢を重ねると、高音域が出なくなるため、低いダミ声になってしまいます。
2)ダミ声になる原因
ダミ声は喉の締め方であると説明しました。
以下に挙げることをずっと続けることで、癖になってしまい、本来ダミ声でないにも関わらずダミ声が地声のようになってしまいます。
【1】普段の話声が大きい
大きな声を常に出している人は、今はダミ声でなくてもだんだんとダミ声になることがあります。
ダミ声を出さない発声の仕方がわからず、常に大声でしゃべることで、喉はずっと締め付けられた状態が続きます。
ココがポイント
だれでも、喋るときは多少の喉の締め付けは起きますが、声が小さい人に比べ、声が大きな人は締め付けが強い状態が長く続き、喉がずっと緊張した状態となります。
その緊張した喉での喋りが癖になり、最終的にダミ声になってしまうのです。
【2】ボソボソと話す
大きな声でなくてもダミ声になるのは、ボソボソ話す人です。
ボソボソと話すことは、喉の締め付けは起きにくいように思えます。
しかし、常にボソボソした話し方をする人は、表情筋や口の周り喉の周りの筋肉が動きません。
筋力がないため、滑舌も悪くなり、筋肉の動きが悪くなるため、ダミ声になることもあります。
【3】喫煙や飲酒
喫煙は言わずもがな喉に良いはずがありません。
ニコチンを摂取するため、喉の血管も収縮した状態になります。
飲酒自体は喉の締め付けとは関わりはあまりありませんが、飲み会では大きな声で喋ることが多くなります。
またアルコールの利尿作用で水分が体外に出てしまうため、喉の乾燥に繋がります。
【4】喉の病気
ポリープや声帯結節などになるとダミ声やかすれ声(ハスキーボイスの領域を超えた枯れた声)になります。
ポリープは喉に腫瘍ができ、その腫瘍に声が引っかかってダミ声になることがあります。
声帯結節は、喉を締めて緊張した状態での発声が癖になり、喉にタコができるような病気です。
喉の一部の筋肉が硬くなり、喉を締めたときに、引っ掛かりができるため、ダミ声やカスカスのかすれ声になります。
いずれも手術や喉を休めることで良くなりますが、発声方法を変えない限り再発します。
3)ダミ声の治し方8つの方法!
【1】正しい発声方法を学ぶ
生まれつきのダミ声という人はいません。
正しい発声方法を学び、実践できれば、ダミ声は解消できます。
ただし、長年その方法で発声してきたわけですから、一朝一夕で治すのは無理があります。
本やインターネットでも正しい発声方法は確認できます。
正しい発声は、姿勢も正しくないとできません。
自宅でも小さい声なら練習できますので、正しい姿勢で正しい発声をやってみましょう。
【2】喉を締めない感覚を掴む
あくびをしたときには、全く喉が締まっていませんね。
あくびをするときくらいに喉を開き、少し声を出してみましょう。
また、仰向けで寝て、「アー」と声を出すのも効果的です。
喉を締めない感覚を覚えるまで、毎日繰り返します。
【3】体を温めて声を出す
特に寒い日には、体全体が縮こまっているため、全身の筋肉が硬くなります。
そのまま声を出すことで喉をさらに締めてしまうので、ストレッチをして体を温めてから発声するようにしましょう。
【4】肩の力を抜いて声を出す
あくびのときもそうですが、楽な姿勢で発声するときには、喉は大きく開いています。
しかし、肩の力が入っていると、喉の締め付けにもつながります。
肩を落として力を抜くことで、リラックスでき、喉の締め付けが弱くなります。
【5】喉を傷める行為をやめる(喫煙・飲酒・飲食物)
喫煙は、喉のためにいいことは1つもありません。
飲酒もできれば止めた方が、喉のためにはいいですよ。
飲食物というのは、「辛いもの」「熱すぎるもの」「冷たすぎるもの」です。
唐辛子や激辛カレーなど好きな人もいると思いますが、喉を保護するには良くないものです。
ウーロン茶の温かいものは、喉の油を必要以上に流してしまいます。
夏場は特に飲みたくなりますが、氷入りの飲み物も喉を冷やしてしまうので控えましょう。
【6】普段から意識して発声する
喉の締め付けが癖になっている人は無意識に行っているため、自分ではなかなか気づきにくいものです。
普段から喉を締めつけていないか意識するだけでも発声は変わります。
【7】病気の場合は声を出さないようにする
ポリープや声帯結節などの喉の病気になってしまった場合は、声を出さないようにします。
ここで無理に声を出すと、声が出なくなることもありますので注意してください。
また、本を読んだり歌詞のある音楽を聴いたりするだけでも、喉の締め付けは起きると言われているので控える方がいいでしょう。
【8】ボイストレーニングに通う
ダミ声を治す方法は、プロでないと何ができていないのか自分ではわからないものが多いです。
発声に癖があるのならば、ボイストレーニングで徹底的に直すのも手段の1つです。
ボイストレーニングには、歌手が通うところ、役者が通うところの2種類があります。
歌を歌う発声と話しをする発声は、全く違いますので、ダミ声を治したいのならば、役者が通うボイストレーニングを探しましょう。
4)声優になるのにダミ声は不利になる!?
【1】普段は無理に変えない方が良い
アニメなどの声優は、敢えてダミ声にして成功した例がありますね。
最初にご紹介したドラえもんやサリーちゃんの友達のよし子ちゃんがその例です。
しかし、どのキャラクターもダミ声で演じるのはあまり良くないです。
ココに注意
ダミ声は少しなら印象的ですが、ずっとそのまま聞いていると耳障りになるからです。
またダミ声は、喉に大きな負担になりますので、ずっとその声で喋ることはおすすめしません。
声優になりたい人は、普段からダミ声で喋る練習はしないでくださいね。
【2】ダミ声も出せると武器になり得る
ここぞというときにダミ声を使うことで、印象づけることもできます。
普段は普通の声で演技し、特殊なキャラクターや印象的なキャラクターを演じるときにダミ声を敢えて使うことで、声優としての幅が広がります。
ダミ声は使い時を間違えなければ、武器にもなり得るということです。
【3】ダミ声以外でも「作らない声」で演技をする方がいい
声優は、そのキャラクターになって演じる仕事です。
ダミ声だけでなく、いわゆる「萌え声」「アニメ声」などの作った声での芝居は、喉に負担になります。
作った声にいい印象をもつ人はあまりいません。
声に頼らず、演技力を磨く方が声優になるには有利です。
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まとめ
筆者は、低めのハスキーボイスです。
声優の勉強をし始めたことで、自分の声が高くないこと、ハスキーボイスであることにコンプレックスを持っていました。
声にコンプレックスがあるとどうしても地声で話すことに抵抗があるのはとても理解できます。
でも、無理な発声で喉をつぶすようなことは絶対にしないでください。
ココがポイント
無理に声を出すことを止めて、自然な発声ができるようにしましょう。
声は骨格や声帯の太さで決まっているのですから、地声の方が体に負担もなく、一番聴こえもいいのです。
自分に与えられた声を大切にして、「魅力的な地声」にしていきましょう。