今回は声優になりたい人に役立つおすすめの本を10冊選びましたので詳しくご紹介していきます。
内容的にはプロでも勉強になるのではないかと思われるようなものもある濃いものばかりですよ!声優になる前に必ず読んでおきたいとっておきの1冊
TOKYO FMのDJや料理番組の司会、アニメ声優、スポーツ中継、駅伝の実況女性アナウンサーの先駆けになるなどの実績を残しその傍、声のプロに対する指導など幅広い声という部門で活躍されている篠原さなえさんの書籍 声ががよくなる「舌力」の作り方
声優になりたい人は、闇雲に滑舌をよくしようとしますが、そもそもなぜ滑舌が悪いのか?を知りません。その原因は、舌の筋肉量不足による言わば「舌力不足」の状態です。
この書籍、声ががよくなる「舌力」の作り方では舌の力のトレーニングと、そこにいたる以前の問題について徹底的に書かれています。養成所で習う人も「10年前に知りたかった」と言われる方も多数いるくらい声を仕事にしていく人の根本的な基礎となる本です。(多くの声優養成所でも教材として使われている”「魅せる声」のつくり方”の著者が、養成所に行く前段階で知っていてほしいことを書いた書籍です。)
ここの土台を作らずしてトレーニングしても言わば、栄養のない大地に野菜を植えるようなものです。
「声優になりたい!」っと思ったのなら、まず手にしたい最高の1冊です。
最終章の日本語の特性についての記述も、芝居に心が入らない、棒読みになるという悩みを解決するヒントが隠されています。
本だけでは分からないと言う人には、篠原さんのブログからセミナーの参加も可能です。
書籍で読むのと体感して会得するのでは全く吸収力が違うので本気で声優を目指す方は一度目を通しておく事をおすすめしています。
篠原さんのブログ→http://sanaeshinohara.blog8.fc2.com/
また声優になりたいのであれば声優養成所のパンフレットであれば無料で手に入れる事も可能です。
業界で人気ナンバー1の日ナレのパンフレットは30秒で無料で取り寄せできます。
参考書のようなしっかりとした本のようなパンフレットで
声優養成所のQ&Aや卒業後の進路についてもしっかりと書かれています。
声優になりたい人はこれを読もう!おすすめ本8選
まずは声優になりたい人が知っておくと良い内容が書かれている本を5冊ご紹介します。
たいていは有名声優さんやかなりお仕事をされてきた音響監督さんが書かれているものです。
ある程度内容的にもバランスよく選んでみましたので、ぜひ読んでみてくださいね!
【1】「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ 秋竹 朋子 (著)
特に変わったこと・大したことを言っていないにも関わらず、「なんかこの人説得力があるなあ…」と感じたことはありませんか?
実はそれは単なる錯覚で、説得力があると感じる原因は「声」にあったんです。
反対に言えば、印象的なシーンで心を込めて演技しているはずが、あまりいい反応が得られない…そんな時も、声に原因がある可能性があります。
【声は生まれつきではない。だからトレーニングで変えられることができる】という「話すのためのボイストレーニングスクール」(株)エデュビジョンビジヴォの代表として、「声」や「滑舌」「歌」の指導をこれまで3万人以上してきた秋竹朋子さん。
この本を読めば、声を簡単に変える方法や、自分の言葉の印象をより良くする方法を学ぶことができます。
内容やトレーニング内容が具体的に書かれているため、日常的に取り入れていくことができますよ!
ココがポイント
腹式呼吸に声をのせるという方法や意味が分からないという方にも、ぜひオススメしたい一冊です。
秋竹朋子さんの話すためのボイストレーニングスクール【ビジヴォ】
■HP URL :http://www.businessvoice.jp/
秋竹さんのブログ「声が変われば人生が変わる」
■HP URL:http://ameblo.jp/tomokoakitake
【2】「「稼ぐ!」話し方」 真地勇志 (著)
真地勇志さんは「笑ってコラえて!日本列島ダーツの旅 第一村人発見!」や、「世界の果てまでイッテQ!珍獣ハンターイモトワールドツアー!」、「ケンミンのケンミンによるケンミンのための秘密のケンミンSHOW!」などのフレーズを言っている人でおなじみの方です。
みなさんも頭に思い浮かびますよね?
真地勇志さんといえば、アマゾンのレビューにも書いてありましたが、「この方がナレーションする番組は視聴率がとれる!」ということで有名で、ナレーションのお仕事ではとにかく引っ張りだこの超人気声優さんです。
アニメが好きで声優になりたい人にとっては「え、だれ?」といった感じかもしれませんが、業界では大変有名な方で、テレビをつければ一日に一回はこの方のナレーションに遭遇するというほどたくさんお仕事をされています。
おそらく年収も1000万円は毎年余裕で超えているでしょう。
そんな視聴率王が書いたこの本興味ありますよね!
この本は、声優やナレーターを目指す人だけではなく、会社で働く人に向けても書かれたものであり、「稼ぐ」話し方について、テクニック的なことやちょっとしたトレーニング方法なども交えながらくわしく書かれています。
また、ボイスサンプルの作り方や、沢城みゆきさんや山崎岳彦さんとの対談も収録。
ココがポイント
この本のポイントは「どうすればイメージする力をつけ感情を言葉にのせることができるか」です。
【3】美顔ボイトレ 声を出すたびに美しくなる
ボイストレーナー鳥山真翔さんの話題のメソッドの書籍です。
1万人を変えてきた奇跡のリフトアップの秘密がぎゅっと詰まった1冊になっています。
たった40秒で小顔になり、表情も豊かになるという驚きのテクニックをマスターすれば、表情も重要になる声優さんとしてのスキルをアップさせることも可能です。
声が出しやすくなったという口コミも多い一冊ですので、ぜひ読んでおきたいですね。
【4】CD付き プロが教える 朗読 心に届く語りのコツ50 (コツがわかる本!
声の仕事をする方にとっては重要な、「発声」の上達方法から練習の工夫などをこの一冊でマスターすることができます。
朗読に対しての理解が深まる他、何かを読んでそれを表現していく楽しさが分かるため、声優というお仕事への理解も深まります。
内容とリンクしたオリジナルのCDもついていますので、より理解しやすい内容となっています。
自分が一番通る声をみつけることもでき、朗読初心者の方にも最適です。
葉月のりこさんとは?
朗読家。(一社)日本朗読検定協会シニアプロフェッサー。アイドルグループ「さくら学院」のステージで「朗読の授業」の講師。声優や俳優も朗読や朗読検定に興味を持ち、葉月のレッスンを受けている。300人を超える朗読検定合格者を輩出。
著者の葉月さんからの一言
この本は、中高生にも読んでいただきたいという私の思いが詰まっております。 イラスト満載で、楽しみながらレベルアップしていただけるよう、とても簡単な文章にしてございます。 昨年、「高校生の君たちへ 漱石作品読書感想文コンクール表彰式」で、「こころ」の朗読をし、この本を入賞者全員にプレゼントしたところ大変喜んでいただきました。 「私も朗読をしてみます!」と何人もの高校生が言ってくださいました。、ぜひオススメしたい一冊です。→イベントの様子
【5】「朗読のヒント」 永井一郎 (著)
こちらの著者永井一郎さんは、国民的アニメでおなじみの「サザエさん」の前「波平さん」役、「ハリーポッター」の前「ダンブルドア」役などで有名な方です。
みなさんも必ずどこかで一度は声を聴いたことがある方だと思います。
この本は朗読をするうえでの手がかりになるような考え方が書いてあります。
ですが、これは朗読だけではなく演技やナレーションすべてに通じる考え方でもあるだろうと思います。(ナレーションの章もあります。)
お芝居をするようになると、よく他人に「演技するときに何を考えながらしているのか」を聞く人って多いかと思いますが、そういったこともわかるのではないかと思います。
あれだけの人が何を考えながら読んでいるのかなんてとても気になるところですよね!
ココがポイント
タイトルに「ヒント」とあるとおり、正直これを読んだらうまくなるというものではなく、「知識を得る」「理解するためのヒントを得る」といった感じです。
この本も全編通して、イメージすることの大切さを説いています。
また、声優としての経験談なども書かれてあります。
【6】「現場で求められる声優」 高桑一 (著)
高桑一さんはアニメーションなどの音響監督さんとして有名な方です。
現在この本はアマゾンunlimited(アマゾンの読み放題サービス)の会員になれば無料で読めます。(注意:月額会費はかかりますがほかの声優になりたい人向けの本も対象なのでいろいろと読みたい人は会員になってもよいかもしれません。)
音響監督目線で声優の仕事について書かれてあります。押しつけがましい書き方ではなくさらっとしています。
この本を読めばアニメ、洋画のキャスティング方法やどのように収録が行われているのかが細かにわかります。
また、音響監督という仕事についても触れられており、アニメのお仕事ではこの音響監督さんというのもけっこうな力を持っていらっしゃるので、そういった方が常日頃どういったことを思われているのかなどは知っておいて損はないかと思います。
ココがポイント
そのほか声優の堀内賢雄さん、浪川大輔さんとの座談会などで声優になりたい人に向けた演技や技法などの勉強方法、現場での心構え、体験談などが掲載されています。
この本にも書かれてありますが、音響監督さんは役者の演技をうまくすることはできないので、演技については役者さんに教えてもらうのが良いため演技の考え方については声優さんが書いた本を読み、どういった人が求められているかや業界の流れや仕組みのようなことについては音響監督さんなどの本を読むといった感じで、著者にこだわって読んでみるのがおすすめです。
【7】「売れる声優になるためにあなたが今しなければならない30のこと」 平光琢也 (著)
この方もアニメーションなどの音響監督さんです。
第1章では売れるための心得と題し、セルフプロデュースの仕方など売れる声優になるための具体的な作戦面が書かれています。
この本のすごいところは、三年後に「誰」に取って代わるかや、声優界はポジション獲りだから狙っている実際の声優10人のリストを作るなど、ほかの本ではオブラートに包まれているような、「いやまさにその通り!」といった具体的な内容が書かれてあることです。
ココがポイント
第2章も演技の前に知っておいたほうが良いことが書かれています。
例えば「声は作るな、音は変えろ」「リアルの誤解を知る」など、とても興味深い内容になっています。
第3章は実際の演技について(ハートを伴う演技)、第4章はオーディションで勝ち抜くためにやっておきたいこと、第5章はボイスサンプルの作り方やかっこいい地声の作り方、第6章はまた演技について(テンションのキープと、コントによる学習方法)、第7章は声優の仕事についてが書かれています。
そのほかにコラムや音響監督の仕事についての説明もあり、かなり読み応えのある1冊です。
歯に衣着せぬ内容なので、やんわりと書かれているほかの本に比べ実際にかなり役立つのではないかと思います。
【8】「声優道」 岩田光男 (著)
著者の岩田光男さんは声優・ナレーターとして有名なベテランの方です。
声優という職業を長くされている方の実際のところがあますところなく書かれています。
ココがポイント
自分は子役からやってきて別に声優を目指していたわけではなかったなど、どちらかというと経験談的なものやそこから学ばれたことが書かれてあります。
それに加えて声優で食べていくための極意などもあり、声優を目指している人は読んでおいて損はない1冊です。
声優業界は厳しい世界なので基本かなり厳しいことばかりが書かれていますが、真実が書かれてあるのでこの先後悔しないように一度読んでみてはいかがでしょうか?
声優になるためのおすすめトレーニング本5選
ここからは声優になるためのおすすめトレーニング本を5冊紹介します。
トレーニングを実際に教えてもらうのではなく本でするとなるとかなり難しいのですが、今回選んだ本はCDがついているなど工夫がされていてわかりやすいものが多いです。
また、ボイスサンプルの作り方や写真の撮り方などこれから必ず必要になってくることで、知っておいたほうが良いことも載っているのでおすすめです。
【1】「10代から目指す! 声優トレーニング最強BIBLE(ドラマCD付き)」 声優塾(早稲田塾×賢プロダクション) (監修)
予備校の早稲田塾と有名声優プロダクションの賢プロダクションがコラボして開校していた「声優塾」が監修している、声優を目指している10代の若者に向けたトレーニングブックです。
予備校と養成所のコラボはおそらく業界初の試みだと思いますが、学校と両立しながら声優を目指すというのがコンセプトにあるようです。
賢プロダクションの社長である内海賢太郎さんの「声優塾」についてのインタビュー動画です。参考までに。
この本には代永翼さん・阿部敦さん・北原知奈さん出演のオリジナルのドラマCDが付属しています。
第1章では声優のしごとについてや、「声優塾」について、賢プロダクション社長内海賢太郎さんのメッセージ、代永翼さん・阿部敦さんの対談、北原知奈さんのインタビューとなど。
第2章からは発声・発音・キャラクターシートの作り方などの基礎的な内容です。
第3章からは、オリジナルドラマCDを実際にやってみる練習や、セルフプロデュースのやり方、ボイスサンプルを作成するうえでのアドバイス、エントリーシートの書き方などより実践的な内容になっています。
【2】「ぜったい声優になる! 最強トレーニングBOOK 改訂版(CD付き)」 TWJ BOOKS (著)
元アナウンサーによる「発声トレーニングCD」が付属しています。
ココがポイント
基本的な発声・滑舌などのトレーニング方法だけではなく、人気声優上坂すみれさんなど3名の、声優を目指す人に向けたインタビュー記事も載っており声優になるために必要なことがわかります。
また、巻末には業界専門用語辞典が掲載されています。
そのほか、養成所のオーディションなどに応募する際の履歴書の書き方や、写真の撮り方についてのアドバイスなどもあり情報満載です。
【3】「はじめての声優トレーニング―声のテクニック編」 松濤アクターズギムナジウム (監修)
監修の松濤アクターズギムナジウムは声優・俳優の養成所で、これまでも有名声優を何人か輩出してきました。以前はケッケコーポレーションを提携していたのですが、今はちょっとわかりません。
松濤アクターズギムナジウムからはいくつかトレーニングブックが出ています。たいていCD付きでわかりやすく具体的な図を交えながらの説明で、かなり詳しいトレーニング本として有名です。
ココがポイント
声の出し方から、一つ一つの音の発音まで、CDを参考にしながら、ほかのトレーニングブックにはないくらいの細やかな指導内容になっています。
おもしろさとは無縁な内容ではあるので、楽しく勉強したいという人には向いていないかもしれません。根気のある人向けです。
基礎だけではなく、実践編ではアクセントや、表現を豊かにするポイントである「プロミネンス」、「アーティキュレーション」、「イントネーション」などに触れ、朗読やナレーションなどのことも種類別にしっかりとトレーニング内容に入っています。
【4】「はじめてのナレーショントレーニング」 出口富士子 (著) 松濤アクターズギムナジウム (監修)
なかなかナレーションのトレーニングブックといったものがないので、ナレーションのお仕事がしたい人にとってはおすすめの1冊です。
著者がしゃべる仕事の人ではないので大丈夫かな?と思ったのですが、ひとつ前にご紹介した本と同じ松濤アクターズギムナジウム (監修)なだけあり、内容はとても充実していて整理されています。
テキストや図だけだとなかなかわかりづらいのですが、こちらはCDつきなのでとても参考になります。
また、ナレーションの用途別に分けてレッスンがあるのもおすすめポイントです。
【5】「声優の教科書~基礎編からープロでも役立つ実践編まで」 本田保則 (著)
著者の本田保則 さんは音響監督さんです。
企画は専門学校東京アナウンス学院で、協力に当時アーツビジョン所属の溝口綾さんと、信頼できる内容です。
実際この本はかなりよくできています。
GATE1の呼吸・発声・発音の練習から、GATE2の緩急・強弱・間・抑揚の練習、GATE3の状況・状態・人間関係の練習(感覚の練習)、GATE4&5の役作りの練習、GATE6の役になりきる練習と、初心者からプロまでとても勉強になる1冊です。
ココがポイント
GATEの中のレッスンごとに解説もついており、テキストの下にも「明るくテンポよく」「落ち着いたトーンで」など指示が書かれてあるので、初心者でもわかりやすい仕様です。
ちょっと古めなので古本で探してみてください。
書籍の購入がもったいないという人におすすめ!
声優になりたいのであれば、声優養成所のパンフレットもおすすめです。
HPに載っていない情報も盛りだくさんで声優になるためのプロセスや書籍にはのっていないリアルな声優養成所生活の事も書かれています。
まとめ
いかがでしたか?ネットだけでも声優になるための情報が入ってくる時代ではありますが、けっこう適当な内容が書いてあるサイトはたくさんあります。
でたらめや間違いもざっと見ているだけでも本当に多いです。
書籍だとその点はしっかりしていますし、今回選んだ本を書かれている方々は実績をたくさん積まれているしっかりとした方ばかりです。内容もかなり突っ込んだものもあります。
きっと声優を目指している人の参考になると思いますので時間のある時に読んでみる、または実践されてみてはいかがでしょうか?
声優になりたいなら目を通しておきたい“たった1つ”の記事
声優になりたい人に向けてどこよりも詳しく分かりやすく声優になる方法をまとめて5つのステップにしました。
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