滑舌の悪さを気にして、「自分は声優になれないかも・・・。」とあきらめてしまっている人っていらっしゃると思います。
今回は、滑舌が悪くても声優になれるのか、また、滑舌をよくする方法をご紹介していきます。ぜひ挑戦してみてくださいね!
プロになれるかは滑舌の悪さの度合いによる
当然ですが、滑舌が悪くても声優になれるかどうかは、その滑舌の悪さの度合いによります。
例えば、何を言っているのかわからないレベルの場合は難しいでしょう。
ただ、何を言っているのかわからないのが早口からきている人もけっこういるので、その場合はゆっくりしゃべる練習をすれば滑舌自体は問題ない場合が多いです。
ココがポイント
自分で「ラ行」が苦手とか「ハ行」が苦手と言っていて、周りの人に聞いたら「そう?」と言われるレベルならトレーニングを積むことで克服できるでしょう。
直せる滑舌の悪さと生まれつきどうしようもない滑舌の悪さがある
直しにくい滑舌の悪さの種類があり、これは本人も周りも特に気づいていなくて、養成所などで先生に指摘されて初めて気づくということがあります。
それは、「さ」「し」「す」「せ」「そ」が「スァ」「スィ」「ス」「スェ」「スォ」になっている場合です。
ココに注意
こうなっている人は時々いらっしゃって、養成所の先生がたの話では、これはなかなか直りにくいらしく、また、これが直らないとプロになることはむずかしいと聞きました。
また、舌の長さが原因で滑舌が悪くなっている場合があります。
ただ、これは必ずしも舌が短いから滑舌が悪いかというとそうでもなく、短くても滑舌が良い人はいらっしゃいます。
また、子供のころからその長さでしゃべりなれているので、時々舌が短いので舌の裏を切る手術を子供のころにすることがありますが、舌が短く滑舌が悪いということを理由にその長さでしゃべりなれている大人が舌を手術するというのは慎重に考える必要があります。
こういったことはネットの知識だけに頼ったり自分で安易に判断せず、口腔の専門家に相談することが必須です。
基本的に滑舌が悪いと言われている声優さんでも一般の人に比べれば良い方
基本的には、「あの声優さん滑舌が悪いよね。」と言われている人でも、一般の人に比べれば段違いで滑舌が良いです。
舌っ足らずっぽいしゃべりでも何を言っているのかとてもききとりやすいという感じです。
預かりなら一度のオーディションでなれてしまうので、審査をするマネージャーがその人の滑舌の悪さに気づかずにプロになってしまうということもありえます。
その場合は預かり期間に仕事をしていくうえで、収録作業をするスタッフさんに「この人は滑舌が悪い」と認知されるようになり、だんだん仕事が減っていき正式な所属にまでたどり着けないといったことになります。
やはり、滑舌が悪いままプロとしてやっていけるかというとそうではないということです。
滑舌に影響を与えるものは歯並びと舌
滑舌に影響を与えるものは歯並びと舌と言われています。
ただ、先ほどもご説明したように、舌が短い=滑舌が悪いというわけでも、歯並びが悪い=滑舌が悪いというわけでもなく、舌が短くても滑舌の良い人はいらっしゃいますし、歯並びがガタガタでもプロの声優になっている人はたくさんいらっしゃいます。
よく、「声優さんになるには歯の矯正をしたほうがよいですか?」という質問を見かけます。
ココがポイント
歯並びがとても悪いのなら、声優になるためというよりは、今後のあなたの人生のために歯の矯正をしておいても良いかもしれません。
海外の人にとっては歯並びが良いのは当たり前で、日本のように歯並びが悪い人が普通にいるというの信じられないことなんだそうです。
今後さらにグローバル社会になることを考えれば、歯の矯正は考えておいてもよいと思います。
ただ、声優になるために、「滑舌が悪いから歯の矯正をしたい」ということなら、あなたが今まだ学生さんならしても良いかもしれませんが、矯正をすれば必ずしも滑舌が良くなる保証はないということも考えておきましょう。
(もちろん一般的には歯並びがよくなれば滑舌もよくなるとされていますが。)
なぜなら、歯の矯正はたいてい歯を抜くことにより、外側から抑え込み、きれいな歯列にそろえていきますが、これにより歯の内側のスペースが小さくなってしまうので、歯の内側に舌がおさまりきらず、より舌をかみやすくなることもあるのです。
また、これまで長年自然と自分の口の形の短所を補いながらしゃべっていたのが、歯列が変わることにより無効になります。
矯正後しばらくは、その新しい口の形でしゃべることに慣れていかなければなりません。
そして、歯の矯正は矯正後数年でもとに戻ったり、歯並びがガタガタになるケースもあるので、そもそもその矯正前のおかしな歯並びになった癖をとる(例えば口を開けっ放しで寝ていたり、舌で歯の裏側を押しているなど)、元を断つ訓練をしなければならないのです。
さらに詳しく
歯列矯正は軽く百万円以上のお金がかかるので、滑舌が悪いから矯正するというよりは、外見をよくするために矯正をする、かみ合わせをよくして健康を保つために矯正をするといった考えでいったほうが後悔が少ないと思います。
滑舌をよくする方法
ここからは滑舌をよくする方法をご紹介します。ぜひ挑戦してみてくださいね!
1.セリフをすべて母音にして練習する
これは劇団四季や、ボーカルトレーニングでよく採用されいている方法なのでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば「明日は晴れるよ。うれしいね!」なら「あいあああえうお。うえいいえ!」と読むのです。
感情も込めて読みましょう。この練習をすることにより、一音一音が流れずに、粒だって聞こえるようになります。「このセリフ言いにくいな~。」「なんだかセリフが流れているな。」
と感じたら一度これをやってみましょう。歌の場合もこの練習はわりとポピュラーな練習方法で、歌詞がきちんと聞き取りやすくなるなどの効果があります。
ちなみに声優を目指す人の場合、劇団四季のかたのようなしゃべり方にはならないようにしてください。
あれは舞台で端から端まであらゆる年齢のお客さまにはっきりと聞き取れるようにしゃべっていますが、声優があのしゃべりをしたら怒られます。
あくまであんな風になりましょうと言っているのではなく、滑舌の練習の方法としてやりましょう。
2.ひっかかるところの直前で切る・そこだけゆっくり読む
かみやすいところ、言いにくい言葉って誰でもあると思います。
そういった言いにくいところの直前でいったん区切ります。また、合わせ技で、そこだけ自然な感じでゆっくり読むのです。
これは滑舌をよくするというよりごまかすテクニックではありますが、わりとプロでも誰もがやっているポピュラーな方法です。
まとめ
いかがでしたか?
滑舌が悪くても声優への道をあきらめる必要はありません。
どうしても滑舌が悪いというのであれば、自分でも毎日トレーニングを積みながら、専門家の指導を受けるという手もあります。
生まれつきの口の形などでということでもない限りは、トレーニングやテクニックでカバーできることもあります。生まれつきの口の形でという方は、一人であきらめる前に一度専門家に聞いてみてもよいのではないでしょうか。
ぜひがんばってください!応援しています!
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