声優になるためにはほとんどの方が学校に行くことはご存知ですよね。
声優になるのに、独学ではまず無理です。
でも専門学校、声優養成所はどう違うのかよくわからない方が多いと思います。
声優になりたい方も多くなり、新設された学校も多くあります。
たくさんの学校があるけれど、どこに行ったらいいのか迷うでしょう。
今回は、専門学校と声優養成所の違いについてご紹介します。
学校選びのポイントもお伝えしますので、参考にしてみてくださいね。
声優になるための学校の種類
主にだけど、3種類あるぞ!
声優になるための学校には主に3種類あります。
1つの学校に通って、そのまま声優になるケースもありますが、卒業後、別の学校に通って声優にやっとなれたという人もいます。
筆者は、声優養成所を3校卒業して、やっとのことで声優事務所の所属になれました。
【1】専門学校
メモ
規模:大
学費:100万円~150万円
入学条件:中学卒業資格があればOK(高校卒業資格が条件の場合もあり)
ほとんどが全日制で、声優の基礎の授業を受けることができます。
アルバイトなどで生計を立てるのはかなり難しく、早朝や夜にアルバイトをしている志望者が多いと聞きます。
入学時にオーディションが無く、定員も多いので、初心者でも入りやすいと言えるでしょう。
【2】声優養成所
メモ
規模:小~大
学費:20万円~150万円
入学条件:入所オーディション合格者
全日制もあれば、週一回で2時間などいろいろあります。
アルバイトをしながら、レッスンに通うということがしやすいですね。
入所オーディションがあるので、ある程度基礎がある方が有利ではあります。
声優事務所が運営している養成所の場合、そのままその事務所に所属するケースが多いです。
【3】高校、大学の声優科
メモ
規模:学校の規模による
学費:ページには記載なし
入学条件:中学卒業資格、および入学試験合格者
新しく、高校や大学で声優科を設けている学校が増えています。
通信制の学校もありますし、卒業資格が取れるので、良さそうに見えます。
しかし、声優は専門職に近い仕事でもあります。
また、声優科を設置してからそんなに時間が経っていないため、実績がどのような状態なのかがわかりません。
高校卒業資格が欲しいけど、声優の勉強を始めたい場合は、いいかもしれません。
ただし、実績が不明な部分が多いため、今回の比較対象からは除外します。
専門学校に通うのは無駄って本当?
【1】専門学校に通うメリット
定員数が多いのと、入学オーディションがないため、初心者でも入りやすいことがメリットだと言えます。
また、規模が大きいのと、経営がしっかりしていることもあり、スタジオが学校内にあるなど施設が充実していることがメリットです。
アニメ科などが併設されている学校の場合、一緒に作品を作るような授業もあるようですよ。
認定が下りている専門学校であれば、学歴として履歴書にも書くことができます。
卒業時に、各声優事務所の方が来て、合同でのオーディションをするところが多くあります。
そしてオーディションに合格すると、声優事務所に所属できるのです。
声優事務所はたくさんありますが、どこがいいのかまだ決まっていないのであれば、まずは専門学校で勉強するのもいいでしょう。
【2】専門学校に通うデメリット
とにかく学費が高いことはデメリットです。
施設が整っているというメリットの反面、その維持に経費がかかります。
中には、新聞奨学生として学費を稼ぎながら、勉強できると謳う学校もありますが、新聞配達をしながらの勉強は過酷なものです。
途中で辞めてしまっても、新聞奨学生の場合は新聞配達だけを続けなければならず、後悔したという声も聞きます。
卒業時のオーディションはメリットだとは思いますが、声優養成所の卒業生をその事務所の所属させる場合が多いため、オーディション合格者は必然的に少数になります。
卒業後には、声優養成所のオーディションを受け、養成所に通わなくてはならない人も多いのが現状です。
【3】専門学校に行くのは無駄なの?
よく専門学校は無駄なのか?ということがネット上でも書かれていますが、若い方であれば、無駄にはならないと思います。
認定された専門学校ならば、専門学校卒業の学歴にもなりますし、初心者向けと言えるかもしれません。
ただ、学費面のデメリットが大きく、途中で挫折してしまうと、ローンだけ残ってしまうという危険性もあります。
専門学校と声優養成所の違いは?
【1】施設面では断然専門学校
専門学校のメリットでも書きましたが、施設が充実しているのは専門学校の特徴です。
スタジオが学校内にあり、マイクワーク(マイクへの入り方や出方)のレッスンなどもありますので、専門学校に行った方のマイクワークは上手いです。
ただし、卒業後の進路に関しては、声優養成所の卒業生と競うことになります。
マイクワークは、現場でも十分覚えられるので、有利になる条件とは言えません。
【2】費用面では声優養成所
声優養成所は、施設があまり充実していない場合もあります。
レッスンも週に一回で2時間~3時間という場合もあるため、学費が安いところが多いです。
週に1回であっても、厳しいレッスンの養成所もありますので、演技力を磨くには養成所の方が勝っています。
ほとんどが声優事務所とつながりがあるか、経営が同じであることが多いので、オーディションで合格すると、そのままその声優事務所に所属することになります。
声優事務所は「アニメ」「映画の吹き替え」「ナレーション」など得意分野が分かれています。
この声優事務所に入りたい!と決まっているのであれば、その傘下の養成所に入所すれば良いのです。
学校選びはどれだけプロを輩出しているかがカギ
学校選びは、声優になれるかなれないかの分かれ目でもありますので、慎重になってほしいです。
学費についても、高ければいいわけでもないので、自分の環境や生活をよく理解する必要があります。
1つ大切なことは、その学校がどれだけのプロの声優を輩出しているのかということです。
どんなにレッスンや施設が充実していても、プロの声優の輩出が少ない学校は、声優になれない可能性も高いということなのです。
【1】あこがれの声優さんの出身校を調査
まずは、自分のあこがれの声優さんがどの学校の出身なのか調査しましょう。
筆者のあこがれた声優さんは三石琴乃さんでしたので、勝田声優学院に行くというのはすぐに決まりました。
【2】売れている声優さんの出身校を調査
売れている声優さんの出身校を調べることで、だんだんと共通点が分かってきます。
「この学校は、たくさんプロの声優を輩出している」という実績が分かってきますよ。
また、学校のホームページを見ると、輩出した声優さんの名前が挙がっています。
特に昔も今も活躍している声優さんを多く輩出している学校は有力です。
【3】学費やカリキュラムの調査
学校が決まったとしても、学費やカリキュラムが自身の環境に合っているのか確認することも忘れないでください。
親が出してくれるのであれば、問題ないのです。
そうでない場合は、とにかくお金を貯めるしかありません。
カリキュラムも、週に5日なのか、1日なのかで、生活も全然違います。
週に5日だとアルバイトをする時間も少なくなりますし、生活も苦しくなります。
まとめ
専門学校と声優養成所の違いをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
「学校選びは運命の分かれ道」と言われると、構えてしまうかもしれません。
専門学校に行くにしろ、声優養成所に行くにしろ、多額のお金と人生の大切な時間を費やすのですから、しっかりと調べて、納得して通ってほしいと思います。
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