最近はたくさん養成所ができてきたので、いったいどこの養成所を選ぶべきかで悩まれている方も多くいらっしゃるだろうと思います。
養成所といっても本当にピンからキリまであるので自分で取捨選択する目が必要です。
今回は養成所を選ぶ際に「ここを注意するといいよ!」という点をご紹介します。
是非あなたの養成所を選ぶときの参考にしてもらえたらうれしいです!
これ最低条件!必ずプロダクションが受け皿にある養成所を選ぶべし!
まず養成所を選ぶ際、最初に見るのが「この養成所を卒業すれば声優プロダクションのオーディションを受けることができ、合格すればプロダクションに所属できるのかどうか?」です。
これで最初のフィルターにかけます。
プロダクションが存在しなければ習い事やワークショップ的な鍛錬の場というだけで、いつまでたっても声優にはなれないのです。
もちろん養成所に通う前に少しどこかで習っておきたいなというのであれば問題ありません。
まずはホームページや資料を取り寄せるなどしてしっかりと声優プロダクション付属の養成所であるかチェックしておきましょうね!
なおかつバックのプロダクションにはお仕事が豊富にあるかどうかが超重要!
先ほど声優プロダクションが受け皿にあるのかどうかが最低条件とご説明しましたが、養成所にもピンからキリまであるように、プロダクションにもピンからキリがあります。
というか、プロダクションにピンからキリがあるから養成所にもピンからキリがあるのです。
たいていの場合、プロダクションがしっかりしているところなら養成所もしっかりしています。
実のところプロダクションに所属できても片手で数えるほどしか仕事が来なかったなんて話はよくあります。
声優になったけれども1回くらいしか仕事していないという人も多くいらっしゃいます。
これはプロダクション自体にお仕事がないからです。
もちろん運に恵まれなかったり実力が足りないなどの理由で、仕事がそれなりにあるプロダクションでもそのような状況になる場合もたまにあるので、すべてが「預かりなのに仕事がない=プロダクションに仕事がない」というわけではありません。
ココがポイント
この「プロダクションに仕事があるかないか」はプロダクションのホームページなどの所属声優のプロフィールの出演履歴が参考になりますよ。
昔からあるような有名声優プロダクションとかなら問題ないので、聞いたことがないような、または小さなプロダクションの場合は調べてみましょうね。
そのうえで自分がやりたいジャンルを考える!
受け皿のプロダクションにちゃんと仕事があることがわかったら、次は「自分はいったいどんなジャンルの仕事がしたいのか」を考えてみましょう。
声優と一口に言っても仕事の種類はいろいろとあります。
例えば、外画・アニメ・ゲーム・テレビCM・ラジオCM・企業のプロモーションビデオ・オーディオドラマ・テレビ番組のナレーション・番宣・ボイスオーバー・イベント・歌・DJ・プラネタリウム音声・館内アナウンス・影ナレーション・ダミーナレーション・CMのコンテ段階のもの・各種音声ガイダンス・おもちゃの音声・システムボイス・パチンコやパチスロなどなど実に多種多様です。
まずはじっくり自分が本当にやりたいことを考えてピックアップするのです。
そのプロダクションはやりたいジャンルのお仕事を持っているかどうか要チェック!
やりたいことが決まったら、今度は自分が目星をつけた養成所の受け皿になっているプロダクションにそのジャンルのお仕事があるかどうかをチェックしてみましょう。
プロダクションによって得意ジャンルと不得意ジャンルがあるのでそれを見極めるのですが、これも「プロダクションに仕事があるかないか」で調べた時のように、そこのプロダクションの所属声優がどんな仕事をしているのかを見てみましょうね。
幅広いジャンルのお仕事があるプロダクションなら自分の可能性を広く持てる!
もしそのプロダクションが幅広く仕事を持ちオールラウンドな感じなら、それはあなたの可能性を広げます。
最初の段階では自分にどんなことが向いているのかわからないと思います。
本人の意思とは関係なく、実はお芝居よりもナレーションのほうに才能があるかもしれませんし、外画をやってみたくて声優になったけれどもアニメのほうが仕事がたくさん来るようになったなんてこともあります。
プロダクションにいろいろなジャンルのお仕事があれば、自分がぴったりとはまるお仕事に巡り合える可能性が広がるということです。
地元に近いところで通えるほうがローリスク!
地方の人は大変ですが、声優になるにはいつかは東京に出なければなりません。
地方にもお仕事はあるにはあるのですが、例えばアニメーションのお仕事だと99%東京圏にあります。
地方にもその地方のテレビ局はありますし、例えばNHKにも地方局があるので、そこで制作している番組のナレーションなんかはその地方の人が担当している場合が多いです。
(東京から毎回声優をよぶ場合もありますし、東京で録る場合もあります。)
地方のゲームの制作会社もその地方で録っているところもあります。
ただ、メインはやはり東京です。
地方の人がまず悩むのは東京の養成所に行くか、地元に近い養成所に通うかです。
もちろん「いつかは東京に出なければならないのならもう最初から出るよ。」と言える人はそれで良いと思います。
ですが、「まだ実家から離れたくない。」、「会社員だから声優になれるかどうかもわからないのに東京には行けない。」なんて人も多いと思うのです。
実家から通うのには大きなメリットがあります。
それは、実家暮らしなので生活費が少なくてすみアルバイトに時間を取られずレッスンに集中できること。
また、もし仮にプロダクションに所属できなかったとしても元の生活に戻りやすいこと。
そして、養成所では必ず途中で辞めていく人が何人か出るのですが、もしあなたが途中で「なんだか思っていたのと全然違うなぁ・・・。」と思ったときに東京に出ていなければローリスクですみます。
でもな、結局は一人暮らしを満喫しまくって、最終的に実家じゃ暮らせなくなるから(笑)
いろいろな日程のコースがあって選択できるとベスト!
人によって通える曜日や日数、金額の条件は異なるので、いろいろ選択肢があるほうが助かります。
例えば、「日本ナレーション演技研究所」という声優養成所なら、ダンスや歌のレッスンを入れるか入れないかで1週間に受けるレッスンの日数を週1日~3日で選べるのでとても通いやすいです。
受け皿になっているプロダクションも、「アーツビジョン」や「アイムエンタープライズ」など以前からあり、またたくさんの有名声優を輩出しているプロダクションなので安心です。
仕事内容も幅広く、受け皿になっているグループプロダクションが先ほど挙げた以外にも複数あるので自分の特徴にあったプロダクションに出会える可能性が高くなります。
全国主要都市に養成所があるのも魅力的です。
声優養成所の選び方のまとめ
今回ご紹介したことがすべてにあてはまるというわけではないのですが、特に最初の方に挙げたことを注意するだけでも残念な養成所に行かなくてすみます。
ちなみに紹介した方法は、
入りたいプロダクションがある→付属養成所は?→条件的に通えそうor通えなさそう→第二候補のプロダクションは?→付属養成所は?→条件的に通えそうor通えなさそう・・・
といった感じで逆からたどっていっても良いですよ!